新たな地理空間情報を模索する制作部門

現在やっている仕事の内容について教えてください。


お客様の課題解決のために地理空間情報を活用した地図やGIS データの制作をしています。意識している事は地理情報を中心に、わかりやすい表現で情報を整理してエンドユーザーに重要な情報を効果的に伝えることです。例えば「ハザードマップ」があります。この地図には情報中心の「啓発面」とハザード情報を描いた「地図面」があり、一般的に、災害時の被害を視覚化した地図面をイメージする方が多いと思いまが、「啓発面」の表現も重要です。危険個所を図解で整理等し、イラストや図表を多用しています。これが『メディア・ユニバーサル・デザイン』という考え方で、色の見分けのしづらい方、高齢者、日本語の読めない外国人など、「誰もが使いやすく、見やすい」ことに配慮したデザイン的表現です。こうした地図を中核に周辺の情報まで配慮して「伝える」ことを仕事としています。


やりがいや楽しさを感じる部分、大変な部分を教えてください。


やりがいは「アイデアが形になる瞬間と、完成した時の達成感」です。新しい業務の仕様設計において、掲載データや地図表現などをお客様にサンプル等の企画を出し、希望やアイデアを形にしていきます。そうした試行錯誤を繰り返して、お互いに納得できる仕様になった瞬間はひとつの『やりがい』を感じます。そして設計した仕様に基き、数カ月間、資料収集や制作作業を続けますが、そのデータや地図が納品され、お客様の良い反応を頂けたとき、大きな達成感があります。ただ、こうした案件を複数対応する場合は全体のスケジューリングやそれぞれのタイムマネジメントなど大変なこともあります。

入社前と入社後のギャップがあれば聞かせてください。


歴史ある会社ながら、想像していたより「風通しがいい」ことです。営業と制作、お互いに「もっと改善するには?」とか、「仕事をどう進めるか?」などの話が部門を越えて、議論が進んでいる事に最初は驚きました。全社を通じてコミュニケーションが取りやすく、また仕事の進め方に「自由度が高い」と感じました。研修期間中は決められた課題やスケジュールが多いのですが、配属になり実務を任されると、自分で考える時間や裁量で進められる部分が多くあります。逆に言うと任される部分も大きいため、業務全体を自分で考え、部門全体の最適化を思索しつつ、マネジメントしていく必要があります。しかし親子ぐらい年の離れた制作部先輩社員とも相談しやすく、密にコミュニケーションを取り、協力しながら個人の課題、部内の課題の改善ができる環境があることに良い意味でギャップを感じています。

今後の目標を教えてください。


今後はハザードマップを活用した「防災啓発」を追求していきたいです。いわゆる防災地図やハザードマップなどの紙地図の分野では、すでに多くの実績があります。同時に弊社では、ハザード情報のベースとなる地質、土地利用に必要な「地形判読」、デジタル道路地図作成等で培った「GIS技術」、各種web地図での情報発信などの「web系技術」などさまざまな業務を行っていますが、それぞれを別の業務として進行することがほとんどです。防災イベントや防災地図の現地調査の経験もありますので、もっと地域に密着した、調査から空中写真の地形判読、紙地図から防災アプリと幅広く地域に根差した業務に携わりたいです。ハザードマップは近年Web化が進んでおりますが、「生活者目線の防災情報」というコンテンツづくりのベースは紙地図の時代と変わらないと思います。AIや3D地理空間情報など活用できる最新技術を駆使しながら、防災啓発をわかりやすく表現していきたいと思っています。

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